Cell Space Architects

photo ©Shinkenchiku-sha

屏風絵の家

立体的に景色を楽しむ

敷地は、国有林に隣接する北傾斜の急斜面で、敷地からは深い谷を介して、浅間山とその稜線と森が広がります。眼前には人工物が一切存在しません。

扇型の大小の平面を南北にレベル差をつけて重ね、屏風絵を見るように景色が立体的に広がる場と、昇り斜面に向かう小さな求心的な場をつくりました。

日本の屏風絵は、折れた状態で鑑賞することを前提としていて、折ることで平面的な絵に立体感が生まれます。視点を移動させると、絵が変化します。
多角に折れたガラスのスクリーンという屏風を通して、景色を立体的に臨場感たっぷりに楽しめるようになっています。

Information

  • 所在地

    長野県

  • 主要用途

    別荘

  • 主体構造・規模

    RC造、木造

  • 敷地面積

    953.30m²

  • 設計期間

    2016年12月〜2018年9月

  • 工事期間

    2018年9月〜2020年7月