扇網の家
多摩の丘陵地に位置する住宅です。
クライアントからの依頼は、庭とつながり暮らせる開放的な家がほしいということでした。
しかし、前の通りは交通量が多く、通りの喧噪から内外部の生活を守る必要がありました。
そのため、道路側にボリュームを張り出させ、建物自体で道路の騒音を防御して、囲われた庭をつくりました。
幹線道路側にバッファーゾーンとして収納や水回りを並べ、大通り側への開口は絞り、室内への騒音を抑えています。
変形敷地に有効に必要諸室を確保するために、幾何学的な秩序には全く縛られることなく、
平面的に壁を必要に応じ折り曲げ、膨らませたり、へこませています。
敷地の重心にあたる位置に大黒柱を建て、
幹線道路側1/3を台所と食堂、1/3を居間、残る1/3を庭とする配置計画になっています。
庭と食堂と居間は等分の関係です。
通りから2階に直接アクセス出来る螺旋階段を設け、奥様が経営するエステティックサロンが併設されています。
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Information
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所在地
東京都
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主要用途
専用住宅
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主体構造・規模
木造、地上2階
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敷地面積
192,46m²
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設計期間
2010年9月~2011年4月
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工事期間
2011年5月~2011年12月