
L型
キャンチレバーの家
景色の中で暮らすために
浅間山とその裾野に陽光がさし、景色が移ろう様を目の前の谷を介して一望出来る敷地です。
建物を北側に寄せて、敷地内の斜面にL型に突き出し、浅間山を受けるような形で生活する場ができました。
景色をただ眺めるのではなく、絶えず移ろう景色のなかに入り込んで生活し、自然のエネルギーを受けてリフレッシュできる生活の拠点です。
大開口を開け放つと、半屋外の大きなL型のテラスでは、山、稜線、木立、風を一体に感じられます。
Gallery



建物は、RCの重い箱の上に、軽い鉄骨のスラブをずらして、5.5m張り出させて載せる構成となっています。
1,2階のボリュームをずらすことで、南のアプローチ道路側からは建物のボリューム感を押さえています。また重さの違うボリュームをずらすことにより、斜面に負担をかけないようバランスを調整しています。



2階の景色の中に跳ね出したL型空間は 90センチの床のレベル差により領域が分けられています。










山、稜線、木立、風と一体になる景色の中に浮いたテラス。
景色の中での暮らし。



玄関と浴室は、ガラスのスクリーンで仕切られていますが、南北の窓を開け放つと、アプローチ側のフラットな地面から、斜面の緑まで視線が抜けます。
子供達が地面で遊び、水浴びを出来るよう、地面とつながった一体の空間となっています。



1階は、コンクリートの壁に囲われた、静かで落ちついた空間です。
宙に浮いて景色を楽しむ上階、地面とつながる土間の空間、対比的な構成になっています。


Information
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所在地
長野県軽井沢町
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主要用途
別荘
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主体構造・規模
RC造・鉄骨造、地上2階
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敷地面積
1885m²
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設計期間
2016年9月〜2017年4月
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工事期間
2017年05月~2018年03月