
万華鏡の家
浅間山の見える傾斜地に計画された週末住宅です。
都会とは違う非日常的な空間で、木々に囲まれて休暇を楽しみたいというご依頼でした。
平面は、ひずんだ六角形を2重に重ねた形をしています。
120度の角度で折れ曲がる壁に貼った鏡やガラスには、外の景色が様々な反射率で映り込み,
本来内から外を見て愛でる景色を、建物の内側を向いても眺められるようにしました。
移動すると、切り取られた景色が、見え隠れしながら揺れ動きます。
実像と虚像の木々に囲まれた建物内は、まるで万華鏡の中にいるような感覚を与え、
四季折々の美しい景色を増幅して楽しむことができます。
Gallery



斜面地での湿気対策として、地階をRC造でつくり、
メインフロアを地面からあげています。

時間とともに陽の入る角度が変わり、日時計のようになります。
2重の六角形の外側は、床がフローリングで、床に50センチほどの段差があり、奥からも外の景色を見やすくしています。

秋の紅葉と、室内のインテリアは同じ色調になる様にあわせています。
室内に貼られた鏡に外の景色が増幅して写ります。





2重の六角形の内側は、畳敷きのスペースになっています。
いろいろな方向に視線が抜けて、木々に囲まれていることを、どちらを向いても感じられます。
光の陰影とリバウンドの移ろいが、時の経過を刻みます。





Information
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所在地
長野県佐久郡軽井沢町
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主要用途
別荘
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主体構造・規模
鉄筋コンクリート造、木造、地上2階
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敷地面積
768.47m²
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設計期間
2004年9月~2005年3月
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工事期間
2005年4月~2005年11月