斜形の家 A棟
鎌倉の山の麓にたつ二世帯住宅。 斜めに構えることで、山や街との距離感を調整し、自然とつながった魅力ある住空間とする計画です。 内部は交差屋根により天井高さが異なる流動的なワンルームの空間となっていますが、スケールの違いが、異なった領域を生み出しています。
二つの家の関係は,向かい合いながらも, 2棟の間に山に抜ける通り庭的な空間を設けることと、窓・障子・縁側と開口に選択肢をもたせることで、お互いの距離を調整しています。
屋根のアウトラインは山の稜線とリズムをとり、緩い坂道から家越しに斜に山を感じられます。屋根交差部の隙間からは、室内に光が差し込み、背後の山を感じることができます。冬場の日照を確保するため家族の家の勾配屋根をアトリエ住戸に向けて低くして、その屋根越しにアトリエ住戸に東の陽が入るようになっています。家族の家は東に抜けた斜面に直交する開口から,山肌沿いの眺望と日照を得ています。
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Information
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所在地
神奈川県
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主要用途
専用住宅
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主体構造・規模
木造 RC造、地下1階 地上1階
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敷地面積
176.36m²
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設計期間
2007年9月~2008年8月
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工事期間
2008年9月~2009年4月